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摩尼車

當院の摩尼車には摩訶般若波羅密多心経(般若心経)が刻まれています。

これを一回まわすことでお経を一回誦んだ功徳が得られます。

 

お経は念経・看経・誦経・書経・受経・持経することで修行になると考えられています。

つまり、声を出して読む、黙読する、抑揚をつけて誦む、写経する、教えを受ける、大切に持つことです。これを繰り返し実践し学ぶことは功徳、菩提への道です。

 

お経を単に言葉や文字としてだけでと捉えると、摩尼車をただ回すだけで功徳が得られるというのは簡単すぎてしまうように思われますが、お経は仏そのもの、宇宙や大自然、あるいは自己そのものと考えられるようになると、それは自分自身を知ることや、安心へと繋がる尊い行為のひとつになります。

回すこと自体は容易いことかもしれませんが、心ひとつでその意味も変わってきます。

 

摩尼車は日本ではあまり馴染みがありませんが、チベットでは多く見られるものです。

「マニコロ」と呼ばれる経筒を時間のある限り回す習慣があります。

當院に来山した際はぜひとも一回一誦してください。

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